欲望と暴力が渦巻く街…神室町。
親友の為、愛する女の為に「親殺し」という汚名を背負った一人の男がいた。
かつては”堂島の龍”と呼ばれた伝説の極道。
『桐生一馬』
10年後、運命に導かれて男は再び神室町へと戻る。
しかし彼を待っていたのは、自分を恨むかつての組織の人間たちと危険な罠だった。
次々に起こる謎の事件が孤独な彼を更に追いつめる。
そして男は100億の価値があるという一人の少女『遥』と出会う。
2人の運命が交わる時、男は戦いを誓う。未来を信じる少女のために。
過去から逃げた自分を取り戻すために。
そして2人は「人として生きることの意味」を見つけてゆく。
眠らない街を舞台に、人間の欲望、愛、人情、裏切りのドラマの数々が胸に突き刺さる。
桐生と遥、二人の闘いの旅路の経てに待つものはいったい何か……。
関東最大の組織、東城会と”消えた100億”を巡る事件から1年。
かつて”堂島の龍”と呼ばれた伝説の極道『桐生一馬』は慎ましくも
幸せな日常をおくっていたが、運命の糸は再び彼を波乱の舞台へと引き寄せた。
関東”東城会”と関西”近江連合”の覇権争い、
そして桐生の前に立ちはだかる関西の龍『郷田龍司』。
ヤクザ狩りの女と呼ばれる刑事『狭山薫』との禁断の愛。
そして神室町、東城会に隠された”語られぬ事件”と
そこに秘められた”悲しみ、怒り、恨み”
二十年という時を経て、果たされていく復讐…。
桐生を待ち受ける宿命とは?
過去に秘められた真実とは?
神室町を制するのは関東か関西か?
2007年1月、桐生と遥は神室町を去り、新たな生活を始めようとしていた。
沖縄へと渡ったふたりは、小さな養護施設”アサガオ”を営み、
さまざまな境遇を持った子供たちと慎ましくも幸せな日々を過ごしていた。
しかし、そんな桐生たちに突如、土地買収という脅威が襲いかかる。
沖縄に巻き起こる“基地拡大計画”と“リゾート開発計画”。
政治という不条理な力によって安息の地を狙われた桐生は、
土地買収に絡む地元組織との戦いに、ひとり立ち向かっていく。
南の島の辺境の地で起こった小さな闘い。
しかし、それは東城会、そして国家規模の事件へとつながろうとしていた……。
それから2年後……2009年3月。
沖縄と東京で同時に起こった“ふたつの銃撃事件”を皮切りに、
再び事件は激しく動きだしていく。
愛する人間、信じた人間を襲われた桐生は
事件の真相を追うべく、神室町へと向かう。
ふたつの現場で目撃された”風間の姿をした男”を探して……。